茂原市の小児科です。乳児健診/育児相談/栄養相談/予防接種/小児科一般の診療。 |
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#238 マイコプラズマ感染症 咳と熱が長く続くという訴えで来院される方の多くはマイコプラズマ感染症に罹患されていますということと、マイコプラズマ感染症は4年毎のオリンピックが開催される年に流行するということについては以前お話しました。 今回は「マイコプラズマ感染症の特徴と治療法とその注意点」についてお話します。マイコプラズマ感染症の病原菌は普通の細菌とは異なる特徴を持っている為に、一般的に良く用いられるセファロスポリン系やペニシリン系の抗生物質は全く効きません。セファロスポリン系やペニシリン系の抗生物質は細菌の細胞壁に作用して菌を殺すのですが、マイコプラズマはもともと細胞壁を持っていないので効果がないのです。例えれば一般的な細菌は服を着ているので服を溶かせば死んでしまいますが、マイコプラズマは服を着ないで裸で暮らす人達のような生き方をしているので、服を溶かすことなど無関係なのです。 病院に通院して抗生物質を飲んでいても、熱や咳が全く良くならない場合は「服を着てない奴かも?!」と疑ってみる必要があります。服を着てない奴に効く抗生物質に変更すると、みるみる良くなって来ます。 マイコプラズマ感染症の潜伏期(患者さんに接触してから症状が出るまでの期間)は10~14日間と長めなので、「忘れた頃にやって来る感じ!」です。 以上のことを参考して対応して頂ければ重症化しないで治ると思います。 2024.11.1
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